まず、全体的な印象としては、『色々、問題はあるが、HS出力の画像の美しさと保存性が確保できた事をまず、良しとしなければならないのかな』と言うのが最初の印象です。それと、最初から不可解でしたが、2月下旬発売予定が、早やめられ、2月初旬に、予約者に出荷されたことです。これは通常の概念で言えば、更に遅れることはあっても、前倒しで早く出荷というのは考えられないからです。
これは多分、検証する事象が多すぎて、他社との整合性も含めて、もう少し状況がはっきりしないと、正確な対応が出来ないと判断したのではないかと予想しています。ですから、消費者である我々は、β盤を検証する機会を得た、ぐらいに考えた方が、気が落ち着くと思います。
結論からいえば、誰が考えた、やり方か解りませんが(郵政=現、総務省の官僚に決まってますが・・・)チューナーとVTR部分を分けて出荷させた事、自体、かなり無理があったと言わざるを得ません。
これは、HM-DH30000のリモコンの設定事項を見ても解りますが、TVの設定は各社のコードが明らかであったので(12社14仕様)設定が可能ですが、チューナー設定は自社ビクターと既に発売してある、ソニーのCSチューナーしか設定はありません。親会社の松下をはじめ、OEM出荷されると噂されているD-VHS、VTR東芝製のチューナーの設定すらないのです。
スタートラインを一緒にさせられた悲劇でしょうか。これまでも、郵政が提案した規格で成功した規格を私は思い出せません。ネットワークのプロトコルでも、展示会に行けば、郵政の官僚だけが、はしゃいでいて、民間のメーカーの人は押し黙っているのが常でした。官僚にとって今回の決められた、リミットは最大のチャンスだったのでしょう。
メーカーもケツだけは決められ、いやいやながら、やり始めたのでしょう。
しかし、最初は、冗談ではないと怒り心頭に感じていましたが、そんな愚痴をいつまでも、言っても、しょうがないので、上記に書いたとおり、せっかく色々な検証が可能であり、多分、メーカーさんもこの板を見ているでしょうから、積極的に障害を報告した方が、日本の映像の将来のために良いと、私は考えています。というより、そうしなければならない(日本にはHVしかない)、との結論に至りました。
なにしろ、私たちは世界でも始めて、実験放送ではない、メディアとしてのハイビジョンのソースを受け取ることが可能となったのです。
私のシステムは下記のようです。
チューナー:東芝TT-D2000(5822・・・)DLは一度もしていません。
ディスプレイ:Panasonic TX-D5L31TN-J(15inch TFT)コンポーネント端子
チューナーのみの視聴では、実に美しい1080iの画像が堪能できます。欠点は、1入力しかないので(他S×2,RGB×1)、この先を検証中です。
それに、ビデオプロジェクター(コンポジットオンリー)とACCではない5.1サラウンドに音声を出力しています(寝床専用スクリーンです。それ以外に14inchTV,3台を同時につけています)。これはあまり関係ないとは思いますが、B-casカードは、いまだ開封していません(あっても、なくても良い、組織をたてるつもりは当面、私にはありません)。
起きている現象
1)HS録画
私はWOWWOWは契約していませんので、それについては他の方にお任せします。私の結論は全く問題なし(?)。2度目のiリンク(IEEE1394)は許さないと理解しています。ただし、途中で、iリンク=チューナの電源を落とし、再度、電源を入れ直すと、1080iから525iに落ちてしまうのが、画面上でよく分かります。多分、電源の入れる順番が重要だと思われます(SCSIと同じ)。チューナーが先、そのあとにVTR。ブラックアウトしたら、電源を全て落とし、(場合によってはコンセントから抜く)順番通りに立ち上げし直す。
それでも、駄目な時はHS録画したテープを送出する。(それでも駄目な時は、ニューテープを入れ、EPG録画をして、ナビゲーションから再生する)
2)STD,LS3録画
録画、問題なし(??)、再生問題あり。私のディスプレイは4:3ですから、当然それなりの設定にしてあります。ところが、再生は上下の圧縮が掛からず、フル画面になってしまいます。圧縮画面にするには、最初の時点でSTDかLS3を選んでおく必要があります。この場合でも再生すると、STDでは右に少しずれ、左に黒の帯が出たり、正常よりも更に圧縮が掛かることがあります。更に、全く、ブラックアウトしてしまい、D3 or コンポーネント端子やSや、映像コンポジット端子から出力不能のことがありました。S出力やコンポジットが、まったく、扁平になる現象の解決方法は(3:4画面)解りませんでした。
多分、これらは私のように4:3ディスプレイを使用する、ユーザーまでの検証が時間的に出来なかったのだと思います。(16:9では出ないのであろうと推察します)ビデオはDVがあるといいながら、基本的にはアナログです。と言うことは、今回のビクターの開発スタッフもアナログの人が多いと受け止めるのが自然です。自分たちのシステムで完結できる世界に生きてきた、人たちです。ところが、今回は違いました。他社の機械との整合性をとらないといけないのです。重量も軽い、片手で持てる、基盤の塊です。
2)EPG録画
HSはテープの長さはDF300を用意していただけでしたので、100%録画、再生は可能でした。停止も正常に行なわれていました。電源は、オフでも、オンでも同じ結果でした。ところがLS3でアトランダムに選んだ、番組ではいくつか問題が起こりました。一つは6,7個の番組を登録した場合、最後まで正常に録画されず、途中のプログラムからブラックアウトし、録画は引き続き継続して、正常に終了しませんでした、また、次の時は最終プログラムは同じく終了せず、ブラックアウトのまま録画を続けました。いずれも、同じ現象が、続いたわけでなく、原因が特定しにくい症状と考えられます。今後の検証に掛かっていると思われます。
感想
1)最初に述べた通り、検証が十分に済んでなくて,出荷した可能性は十分あります。ブラックアウトした理由がはっきりとせず、直る、理由もはっきりしないことです。多分、自社の機械でも不十分な検証でない状態の上に、他社の機械までは、とてもじゃないけど、手が回らなかったのではないかと、推察されます。市場を放置するわけにはいかず、やむなく出荷した物、と、とらえています(私の意見)。
更に、関係のないはずである、ディスプレーを切り替える(コンポーネントとS)とそれに引きずられる傾向があるのが私にはどうも理解できません。どうも、ディスプレーをしょっちゅう、見に行くのではないでしょうか? 詳しい方、助言をお願いします。
2)ただ、HSにしろ、STD,LS3でもテープを入れて、iリンクを確認し、録画すれば、画はちゃんと写っていそうです。出力関係のソフトの完成度が、いまいちと言えるのではないでしょうか(いま2かな?)。決められた手順でしか検証が行なわれていない。
VHSはビクターが開発して世界に送り出した、銘機です。このままでは、多分、済まさないでしょう。基盤の取り替えといった、かなり、大掛かりな事もあり得るかもしれませんが、サポートは必ず行なわれると思えます。また、この、バグ取りは半年以上掛かるのではないでしょうか。
現在の与えられた機材を自分の感性でどう使うかは、その人の発想次第です。半年ほどたってから、購入するのも、その人の自由だと思います。
3)只、私は、HSで録画した画質の凄さと、LS3でアトランダムにEPGで予約出来る、予約録画の15時間のイージーさには非常に可能性を感じました。『モー娘』のダンスをLS3で収録するには(激しい動きは)無理がありますが、一般の物であったり、2-3プルダウンの素材であれば、十分にいけそうです。SVHS相当以上は決して過言とは言えないと思います。素材が良ければそれに反応するということは、システム自体の能力が高いと言えると思われます(SVHSのSP,EPはアルゴリズムが違うのか、いまひとつなような気もしますが、HSを見た後は何でも落ちて見えますが・・・)。
私には、Windows95や、かなり昔のNECのパソコンのDOSの3.3Cを彷彿とさせます。どうにもならなく、時間を費やすだけで、絶望した時期もありましたが、次のバージョンが出された時には、はっきりホットしました。どうも、VTRはただの道具から、自らと運命共同体となるコンピューターの様相を秘めてきたようです。
更なる、皆さんの積極的な検証を期待します。 |
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