>>> 使い古したビクターHR−X3SPT


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HR−X3SPTこのデッキの良さは、編集の受け側に使うと本当に使い勝手がよくジョグ&シャトルでのポイント探しはW5より本当に使い易いです。デジタルに頼ってないぶんダイレクトに1フレームずつ確かな手応えが気持ちいいのです。W5等はテープの信号を一端デジタル回路を通っている関係でしょうか、サーチなどを繰り返して編集地点を探す作業は少々使い辛いです。その点X3はアナログ回路が主体ですから不自然さが少ないですね。ですが狙った編集地点より何故か前に2フレームずれます(W5はずれない)。このデッキは、エアチェックには大変威力を発揮します。力強い色乗り克明に描く輪郭表現等。ただし送り出しには向いていません。この世代のデッキは、色再現に癖があり実際よりも濃くなっており、見方によってはカラフルに感じますが、ダビングの送り出し用に使うと、それが強調され何とも癖のある異様に色の濃い画調になってしまいます。とくに人肌は肌色というよりもピンク色になりダビングしたな〜と誰にでも分かる色合いになってしまいます。

このVCRは、幅466o、高さ112o、奥行き402o、質量8.7sと、最新モデルに比べると、奥行きと重さは、少々ヘビー級です。でも、これくらいが妥当で、今の機器が軽すぎるのではないでしょうか。X3からX5にモデルチェンジしたとき我が目を疑いました。下位モデルのV4より軽くサイドパネルを廃した簡素な作りなのですから本当に幻滅しました。(定価は高いのに作りが悪い)画質は飛躍的に向上しましたが存在感が薄くなった感じでしょうか

走行系も比較的しっかりしているように見えます。巻き戻しスピードもX5やX7より早いく2時間テープで約90秒ほどです。近年のビクターのメカデッキは、だんだん軽くなっており、なんだか貧弱に感じます。20000のようなメカを採用して欲しいとは言いませんが、もう少しマニアが喜ぶ走行系を取り入れて欲しい。あと、この世代の走行系は古くなるとテープの巻き込みを起こすトラブルが多くなりますX3、V4,V3,V2等をお使いの皆様、逆サーチでのトラブルは多くありませんか?

最近のビクターはダイナミックドラムシステムという特殊再生時にバーノイズが出ないメカが主流になっていますが、長時間の使用にあたっての信頼性が、ちょっと私の心の中で揺らいできてる感じがします。やはり回転ヘッドの土台くらいはしっかり固定されていた方が壊れにくいんじゃあないでしょうか。一つ前のスーパーソリッドメカには2個のインピーダンスローラーが付いていたのですが、今の快速センターメカは左側に1個しかありません。まぁそれでも充分の走行安定性は得られるのでしょうが、やはり2個付いていたほうが理想的でしょう。

因みに、これがHR−W5のヘッド周りです。特殊なボールベアリング等を採用した高性能ヘッドドラムですが、インピーダンスローラーは左側だけの使用となっています。前モデルの方が、しっかりした作りになっているのがよく分かります。34万円もするのですからBRシリーズクラスの走行系を取り入れても良かったのではないでしょうか。W5は最高級デッキですから

背面の各端子は、金メッキ処理がしてあります。一通りの各デコーダー接続が可能ですが、パナソニックのようにMNコンとBSデコーダー専用の端子が用意されていれば尚いいのですが本機では、その手だては成されていません。足は前に大きめのインシュレーターが付いていますが振動の吸収率は、あまり良くないようですので下にゴムをかまして少しでも振動吸収しましょう。それからサイドパネルと蓋を外すときには平らな場所でしましょう。剛性感が乏しくシャーし全体がグニャグニャになり下手すると走行系に支障を来す結果にもなりかねません。それが証拠に私は・・・

リモコンも長年使ってるとボタンの隙間からゴミが入りタッチ感や作動レスポンスが悪くなります。ちょっと面倒ですが分解して掃除をしてやれば新品状態の性能を取り戻すことができます。とくにゴム製のボタン部分にゴミやほこりが貯まりやすく、指で押さえたときに戻りづらくなったり、強く押さないと作動しなくなったりします。このゴム部分を綺麗にしてやればOKです。それから、リモコンのレスポンスはよくありません。少し角度が悪いとデッキへ信号が伝わりません。

HR−X3SPTの具体的画質は
(力強い録画再生能力)

X3SPTの具体的な画質は、編集マスターには不向きですが、エアチェックしたもやダビング編集の受けなら十分高画質を満喫することができるでしょう。最新のTBC搭載機種に比べると色ノイズや色むら、絶対的なSNは多少不利になりますが、決して悪いところだけではありません。デジタル補正が少ない分動きに対しての不自然さ、残像や色の流れが極めて少なくてすみます。S−VHS標準での自己録生は、オリジナルに比べてコントラストをしっかり出して輪郭を力強く描くタイプです。色も幾分か乗せ気味で、やや赤に傾いているがカラフルで見方によっては好意的です。
(3倍モードも思いのほか優秀)

X3SPTの3倍モードですが、これが結構高画質なんです。以外だなと思われるかも知れませんが本機には3倍モード専用に通常の26ミクロンのフェライトヘッドと同時にW−VHSに使われているセンダスト19ミクロンのメタル系ヘッドを搭載しています。その恩恵を受けて、エッジノイズが発生せず極めて良質な映像が楽しめます。標準に比べて色乗りが多少きつくなり解像度が、ほんの少し後退しますが輝度、色共にノイズ感がなく十分実用に耐えます。下手すると当時の安物S−VHS標準より高画質ではないでしょうか。とくにビクターのリミテッドで記録すると、これが3倍かと思うほど3倍らしくない画質です。S3倍はW5より優秀と言えます。
(ドロップアウトのノイズ)

ドロップアウトによる黒引きノイズが目立つ時が多少多いのが欠点。原因は分からないのですが黒引きノイズが良く出ます。W5のS−VHSモードでは、ほとんど無い現象ですね。Xシリーズの宿命なのか一番気になるところですね。具体的にはこんな感じです大きいノイズが入ったときには、かなりブルーになります
(カラーノイズ)

X3SPTの再生画像は、TBCと3次元スーパーカラーが無いため最新のデッキに比べると色ノイズと色ムラが、どうしても目立ち気味になります。とくにアニメを記録したときに、その違いが分かり原色に乗る色ムラは、よく目立ちますが色をカラフルに見せる方向にありますから違った意味でアニメ向きとも捉えることもできます。見る方によってはX3の方がX5,X7より好感が持てると答える方もいるでしょう。

(VHS画像)

X3SPTのVHS画像は、力強いですが強調感がなくソフト指向です。もう少し輪郭を際立たしてほしい気がします。水平解像度は230本程度で、限界までは伸びていないようですね。

(ビクターデッキは高性能だが壊れやすい)

使い勝手は良いのですが、このデッキは故障が多い。3回も壊れました。極めつけはコンセントを入れても、電源が入らないという症状が出たときは、かなり憤りを感じました。まあ、ビデオデッキですから、使っていくうちに走行系のトラブルやヘッドの摩耗は避けられないのは当然ですが、安定した回路やスイッチ類、チューナーが2年や3年で故障するのは問題である。どんな安物テレビでも5年や6年は使えると思います。なのに定価20マン近くすもるデッキがわずか3年で電源すら入らなくなるトラブルは深刻である。ビクターデッキは高性能だが壊れやすいのが痛い。

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