◇ 2002年夏、評価 ◇

S-VHSテープは、発売当初は価格も高く気軽に録画するにも躊躇したものですが、 近年ビデオデッキ同様、低価格化がすすみ一時期のVHS.HGより安くなり大手量販店やホームセンター などで3本パック800円、お徳用の10本パック2300円程度で売られるようになりました。 心配ごとと言えば安くなったのはいいのですが、その分テープの性能も落ち映像にも何らかのしわ寄せが きているのでは?と思ったりしますが実際は、そうでもなく使ってみて感じることは初期のSテープより テープ自体の性能はかなり上がっているようにも思います(一部某メーカーのは酷かった?!)。 これもひとえに技術の進歩と生産効率の向上が大きく影響していることと思われます。 ただし本体ケースの厚みは薄くなり剛性感が乏しくなったりラベルシールの簡素化は顕著に表れています。 まあ、高性能なテープが低価格で楽しめるのであれば良しとしなければなりませんね。

このページで紹介している画質チェックは、ビクターHR-W5、HR-X3SPT、三菱HV-SX200で録画再生して 評価したものです。W5はデジタルTBCや3次元アダマール、3次元スーパーカラー等の高画質デ ジタル処理技術をふんだんに使った再現性が特徴です。三菱のHV-SX200は低価格にも関わらずTBC、 3次元DNRを装備しビクターの高級機に迫るSNを獲得したデッキです。 微小信号の欠落が目立つところがビクターの高級機に及ばないところではありますが一般受けする 画像処理が売りなところを考慮してテスト機として加えました。また同じビクターではありますが全く 違った絵作りが見られる、数世代前のアナログ回路が基本のX3SPTです。この世代のデッキは現在のよ うなTBCやデジタル処理を多用していないものの、物理的にメカの精度を良くしたりして画質の向上と 安定を維持していました。最新の機器に比べると絶対的なS/Nは劣るものの動画での残像や色の流 れが少ないのも事実です。この趣向の違った機種で現在販売されているS-VHSテープの画質を見てい きたいと思います。当然これ以外の他メーカーのデッキでは、また違った映像が映し出されると思い ますので、ここに書かれている評価は必ずしも当てはまるものではありません。(もちろん私個人の主観です)

『使用したテスト映像と環境』

今回、使用したテスト映像は以前撮影したオリジナル映像に加え、プロのビデオカメラマンである 「おおふじ先生」が撮影した素材を使わせていただきました。ソニーの業務用DVCAM,DSR300Kから映し 出される生の映像は500本をゆうに越えた高解像度、優れた色乗り、映像のキレはS-VHSのテストには 十二分すぎる画質を提供してくれました。あとBSの高画質歌番組、歌番組や紀行ものやアニメをD-VHDに 録画したものをマスターにしてそれぞれのSテープにダビングし画質チェックしました。音質チェックは 市販のCDから直接CDプレーヤからSテープに録音しました。CDプレーヤー、TASCAM CD-401MKU、 アンプはヤマハP2080、ミキサー、ヤマハProMix01、スピーカー、ヤマハNS-10Mで試聴。 それから今回は三菱のテープシミュレータの数値をテープ毎に掲載しています。この数値が直接高画質に つながるものではありませんがテープの性能を測る参考資料の一つとして加えました。1本のテープで10回の 測定を繰り返しそのうち最も回数の多かったデータ数値を採用しています。

評価に使った印は以下の通りです。
【悪い】S-VHSとして随所で不安定さやノイズ感が目立つ。
★★【並】安定しているが全体の映像のキレ、解像感が不足気味。
★★★【良い】輝度、色、安定感、共に良質な再生画像が得られる。
★★★★【優秀】編集用マスターとして本領を発揮します。
★★★★★【最上】高度な安定感と信頼性を併せ持った編集用マスターに最適です。
もう少しで星1つ



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