AV機器ユーザーの本音

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『コチ様の声』
使用機器、Monitor Audio: Baby Boomer

ヤマハのNSP-510を手放して以来空席になっていた我が家の5.1スピーカーシステムですが、このたびBabyboomerを手に入れました。今「もっとも旬」なセットですし、実際お聴きになられた方も多数おられるようですが、試聴場所のないところで購入をお考えの方も多いと思われるので、ファーストインプレです。ご参考になれば。

購入を決める前に考えていたのは

・別の部屋に設置している音楽用2CHシステムは、どちらかと言えば「あったかアナログ系」路線なので、SonyのV777ESがコアの映画用5.1はスピード感とそこそこの解像度の高さを目指す。かといって、あまりキチキチのきつい音は疲れるので行きすぎないようにする。

※実際いろいろ聴いてみた後で、この価格帯/サイズのシステムで、「疲れるほどの高解像度」のシステムは存在しないことがわかりました。

・音楽用に別システムを持っているとはいえ、DVD-VIDEOの音楽タイトル(主なジャンルはクラシックとジャズ)も少しずつ増えてきたので、ある程度は音楽もきちんと再生できるものを選ぶ。

・ビジュアル部屋は狭い(7畳)上に直視管なので、小さいものを考える。実際、上のクラスのBlonzeシリーズも考えましたが、この大きさまで射程に入れてしまうと、モニター系だけでもPMCやB&Wをはじめとする強者が山のようにいて、スペース的にも財政的にも収拾がつかなくなりそうなのでこの原則は譲れない。また日頃から「動かす空気の総量(部屋の大きさと音量に左右される)とスピーカーの物理的な大きさとの間には、適正なバランスがとれる範囲というものがあり、これが崩れるとスピーカーは本来の性能を発揮できない。」と考えているためです。

・上記の条件から候補に残ったのはまさに定番モデル、Bose AM-15、ARのHC2、LinnのAV-5110とBabyboomerでした。定番だけあって、どのモデルもかなりバランスが良く、結局は好みの問題かなと思います。すべて同一条件で聴いたわけでないですし、以下は純粋に私の音の好みなので、「このシステムが、特にこういう欠点を持っている」という読み方はあまりしないでいただければと思います。

Linn→音はとても自然で好印象です。ただAV用としてはもう少し元気が欲しいかもしれないと思いました。もっとも、「金切り声」は不得手ですが、ある意味では一緒にするSW次第でかなりいろんなスタイルに化けそうな気がします。2chのベッドルーム用サブシステムなどであれば、かなり有力でした。手に入れやすい値段のSWがない、本体に比べて金具が高いことが×。

AR→ドンシャリ、ハッキリクッキリ系かと事前に予想していたよりは、普通の穏やかさ(!?)もそこそこあります。ただしデザインが好みではなかったのと、そのときあまり時間がなかったのでさほど真剣に聴かなかったのもあり、間違いかもしれません。

Bose→今回の検討機種の中では最小サイズで、最も高価な音響装置=部屋と考えると、この省スペースぶりはとても心惹かれます。Boseの元気良く鳴るバランスの良さは健在ですし、首振りで音場を調整できるのは今でもかなり画期的だと思います。良くも悪くもBOSEの音なので、私の好みとしてはアコースティックの楽器の音にもう少し品位が欲しいかなと思いました。

このほかALR/JORDANのEntrySを4本揃えようかなどいろいろ考えましたが、センターとSWの選定がめんどうだったので怠けました(^^;)。同じように、日本に入ってきてないKEFのサラウンドセットなども聴くことができませんでした。

さて本題のBabyboomerです。

●材質など

さすがに材質的に高級感はありません。離れてみるとそんなに感じないのですが、 手にとってマジマジ眺めると、端子のコネクタ、成型の仕方、手触りなどかなりコストを抑えたなという感じがします。ただしこの価格帯では他社も似たり寄ったりなので、このモデルが特にそうだというわけではありません。ブラケットも安っぽい(実際安い)ので、強度的に心配でしたが、まぁ大丈夫のようです。ただこのブラケットはBronze1(上位モデル)も兼用のようで、こっちを使うとすると「大丈夫かいな?」という気はします。ボルトやネジはいろんな種類のものがたくさんついていて○です。

●音

・サテライト
まずサテライトだけで鳴らしてみました。売り物の「結構低音は出るよ」というのは そこそこ真実で、ウッドベースの高音域(!?)くらいまでは聞こえます。高音はなかなかデリケートできれいな音が出るのに感心しました。外科手術のような高解像度ではないですが、細かい音もそこそこは出てきます。

・センター
サテライトより大きさに余裕があるせいか、低い男声でもなかなか自然です。ただ雑誌などで絶賛されているほど本当に「すごくリアル」かどうかはまだ実感できていません。

・サブウーハー
今回のセットの中で一番気に入りました。派手派手5.1(Mission impossible/Matrix/Saving Private Ryan DTSなど)は、立ち上がりの鋭い音にも、とにかくきっちりついてきます。また音楽でも、噴出するエネルギー感だけで勝負をしたりはしないで、音質的にも音程がしっかりわかる鳴り方をします。リアにバスレフポートがあるので、セッティングは多少手が掛かることを覚悟していましたが、うちの場合は、そこそこいい加減にポンと置いても、サテライトと音をつなげるのにほとんど手間がかかりませんでした。接続の方法、パラメーターの設定項目がいくつかあることも○です。接続の仕方によって音が変わりそうなので、おいおい試して行くつもりです。

全体としては、それぞれのスピーカーがきっちり無理なく役割をこなしている印象で、システムとして音のバランスを考えた場合、「張り出しすぎず、引っ込みすぎず」「目立たなくてちゃんと出るべき音は出ている」など、非常に上手にサウンドチューニングされていると思いました。値段(実売10-12万)を考えても、かなり破壊的なコストパフォーマンスです。ただ、映画用としては私は全く不満はありませんが、2CHのきっちりした定位に慣れている人は、もう一台SWを追加した方がいいかもしれません。またきれいな高音、俊敏な低音に大きな不満はないものの、大きさから来る限界・・・・中音域の厚みの不足はいかんともしがたいです。ただしこれはモニターオーディオのせいでも何でもなく物理的なサイズの限界であり、そこまで要求してもしょうがないかなという感じです。(2000/07/17)          

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